エッセー・評論

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ここではないどこかへ(撮影・秋山亮太)

ここではないどこかへ(撮影・秋山亮太)

 古くからのSFファンとしては、火星のテラフォーミング計画という名前を聞いただけでわくわくする。火星の大気を酸素を含むように変え、人間がボンベを付けずに呼吸できるようになれば、もはや重力の低い地球のようなものであり、水さえ確保できれば、作物も作れるし、家畜も飼える。人類が宇宙へ羽ばたく輝かしい第一歩ではないか。

 ところが最近、幻想に冷や水を浴びせる研究結果が発表された。火星の大気の酸素濃度は呼吸可能なレベルには高まらないというのだ。それくらいなら、地球の環境汚染を除去する方がよほど簡単である由。

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2019/9/7
 

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