兵庫県市川町の岩見武三町長（８２）は２２日、任期満了に伴う同町長選（８月１日告示、６日投開票）に立候補せず、２期目の今期限りで退任する意向を表明した。県内の首長では最高齢で、唯一、共産党籍を持っている。

　２２日の町議会本会議で「公約はほぼ実現できた。次の町長に任せるべきだと考えた」と説明した。

　岩見氏は同町出身。中学校教諭を経て２０１１年の同町議選に同党公認で当選した。１５年の町長選に無所属で初当選し、１９年に再選された。

　２期８年の任期中、子育てや教育の充実を掲げ、認定こども園の新設や中学校統合を推進。住民から要望の多い県道の拡幅では県と連携し、実現に道筋を付けた。

　岩見氏は本会議終了後、後継指名はしない意向を明らかにし「町民目線で町の未来を示す人に、次の町長を任せたい」と語った。（喜田美咲）