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アルツハイマー病の原因物質を測定できるシスメックスの試薬(同社提供)
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アルツハイマー病の原因物質を測定できるシスメックスの試薬(同社提供)

 医療用検査機器・試薬メーカーのシスメックス(神戸市中央区)は22日、アルツハイマー病の可能性を血液検査で調べられる試薬を30日に発売すると発表した。アルツハイマー病でこうした体外診断用医薬品が販売されるのは国内初。医師が確定診断をする前の簡易検査に使い、早期の発見、治療開始につなげることを目指す。

 この試薬は、同病の原因物質とされるタンパク質「アミロイドベータ」の脳内での蓄積状況を、微量の血液から調べることができる。患者の体への負担も少ない。2016年から、治療薬を手がけるエーザイと共に開発を進めてきた。

 測定は、新型コロナウイルスの抗原検査など30項目以上を検査できるシスメックスの装置を使うことで、17分でできる。価格は非開示。公的保険適用が決まった時点で公表する。

 同社は、保険適用について「一日も早く患者さんに届けられるよう当局と協議を進めている」とした。

 アルツハイマー病は認知症の一種。脳に蓄積されたアミロイドベータが神経細胞を壊すことが原因とされ、認知症全体の6~7割を占める。エーザイは治療薬「レカネマブ」の製造販売承認を国に申請中で、検査から治療まで一連の流れを支えることが期待される。

(高見雄樹)

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