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退任を前に職員から花束を贈られ、笑顔を見せる芦屋市の伊藤舞市長=芦屋市役所
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退任を前に職員から花束を贈られ、笑顔を見せる芦屋市の伊藤舞市長=芦屋市役所

 4月23日投開票の兵庫県芦屋市長選で落選した伊藤舞市長(53)が28日、最後の登庁日を迎え、記者会見を開いた。伊藤市長は「新型コロナ禍で不安を抱えながら、辛抱強く行政に協力してくれた市民に感謝している」と話した。職員からサプライズで花束を受け取ると、笑顔で市役所をあとにした。任期満了は30日。

 伊藤市長は、4期16年市議を務めた母の跡を継ぎ、2007年の市議選で初当選。3期12年の後、19年の市長選で自民推薦の元県議との一騎打ちを制し、故・北村春江氏に続く同市で2人目の女性市長となった。

 退任会見では1期4年を「新型コロナ対応を最優先したが、JR芦屋駅南の再開発の停滞やパワハラ問題など困難も多かった」と振り返った。一方でパートナーシップ宣誓制度の導入・拡充や待機児童解消、中学校給食の完全実施などに取り組んだ実績を挙げ、「職員が額に汗して考えてくれた。一緒に仕事ができて幸せだった。今後実を結んでほしい」と期待した。

 再開発事業については「ようやく前に進んだだけに残念。芦屋の未来に対する投資であり、新市長にも必要性を認めてもらえると思っている」と悔しさをにじませた。また、人口減少に見合った公共施設の統廃合計画は「コロナ禍で市民に会う機会がなく、正しく伝わらないことがあったが、現実に目を背けてはいけない」と必要性を強調した。

 政治家としての引退は現時点で否定した。「女性の政治参加の可能性にはわずかでも足跡を残せた」とし「女性の政治に対するハードルを下げる手助けができたら」と意欲をのぞかせた。(広畑千春)

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