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駆け付けた支援者の前で涙ぐむ伊藤舞氏=芦屋市打出小槌町(撮影・長嶺麻子)
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駆け付けた支援者の前で涙ぐむ伊藤舞氏=芦屋市打出小槌町(撮影・長嶺麻子)

 「全て私の力不足。コロナ禍で、議会運営もうまくいかず不信感を招いてしまった」。兵庫県芦屋市長選で2期目を目指した無所属現職の伊藤舞氏(53)は無念さをにじませた。

 4年前、自民推薦の元県議と女性同士の一騎打ちとなり、僅差で制して初当選した。しかし議会は自民が最大会派の「ねじれ状態」で、JR芦屋駅南側の再開発は関連予算案が再三否決され、2年にわたって停滞。西宮市とのごみ処理広域化も頓挫するなど混乱が続き、新型コロナ対応では近隣自治体に比べワクチン接種の遅れも指摘された。

 それでも「自分の手でまちを前に進めたい」と昨年11月末に立候補表明すると、早朝から駅前に立った。選挙戦では市議選候補との連携も強調。母子保健と児童福祉を一元化した「こども家庭・保健センター」創設などの実績を掲げ「1期目にまいた種が花開こうとしている。もう一度任せてほしい」と訴えた。

 だが、前回伊藤氏に投票した有権者からは「4年で何も変わらなかった」との声も上がり、静かに広がっていた市民との溝は埋められなかった。伊藤氏は「今後は一市民として新市長を支え、市の発展に尽くしたい」と振り絞った。(村上貴浩、広畑千春)

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