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支援者らと喜び合う高島崚輔氏=芦屋市大原町(撮影・吉田敦史)
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支援者らと喜び合う高島崚輔氏=芦屋市大原町(撮影・吉田敦史)

 兵庫県芦屋市のかじ取りは「刷新」を訴えた無所属新人のNPO法人理事長、高島崚輔氏(26)に託された。高いブランド力で知られる一方、急速な少子高齢化が街に影を落とす中、かつて全国初の女性市長を生んだ気風は、26歳の史上最年少市長を誕生させた。

 「芦屋を愛する一人一人の思いが押し上げてくれた。世界一住み続けたいまちにすることを誓う」。当選確実の報を受けて喜びに沸く事務所で、高島氏は支援者らと一緒に拳を突き上げた。

 支援者らに立候補の意思を伝えたのは昨年秋。米ハーバード大で各国のまちづくりを学び、「芦屋は世界一の魅力がある」と可能性を感じていた。だが、市政はJR芦屋駅南側の再開発などを巡り停滞感が漂い、「市民と市役所の間に立ってポテンシャルを発揮させたい」と訴えた。

 混戦となった選挙戦は、実績を強調する現職の伊藤舞氏(53)や、県議、市議を経験した候補者が壁となった。知名度や実績で圧倒的に劣る中、市内全域で30回以上の集会を重ね、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」などを駆使して発信した。

 これまで芦屋を支えてきた高齢者を「先輩世代」と呼び、予防医療や介護の充実を提案。世代ごとの課題と解決策を36ページの政策集にまとめ、全戸に配布した。

 政党や団体の推薦などは求めなかった。ボランティアの若者から手を借り、NPO法人の活動などで親交があった全国の若手首長や経営者らのアドバイスを受け、活動を展開した。

 期間中、大阪府四條畷市長や奈良市長ら30、40代の若手首長が公務の合間を縫って支援のために芦屋入り。政策と幅広い人脈で、「若すぎる」との批判や懸念を払拭し、一気に支持を広げた。(広畑千春、村上貴浩)

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