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落選が決まり、支援者らにあいさつする林健太氏=明石市大明石町2(撮影・領五菜月)
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落選が決まり、支援者らにあいさつする林健太氏=明石市大明石町2(撮影・領五菜月)

 泉房穂市長との対立の末になだれ込んだ兵庫県明石市長選で、勝利を手にすることはかなわなかった。落選の報を受け、林健太氏の事務所を重い空気が包んだ。

 昨秋、自民、公明党市議に「次の選挙で落としてやる」と暴言を浴びせた泉市長は退任を表明。一方で、市議選や市長選での候補者擁立へ動き、市議選では「自民、公明以外で過半数」を掲げた。

 名指しされた自民では、市長選候補として複数の名が挙がった。明石市と淡路島を選挙区とする衆院兵庫9区選出の西村康稔経済産業相が「若い力に期待したい」と林氏を指名した。

 市長選に先立つ県議選では、県議会議長も務めた自民のベテラン現職(60)が落選。巻き返しに向け林氏は自民、公明党市議の個人演説会を回り、懸命に支持を訴えた。西村経産相も繰り返し明石入りしアピールしたが、及ばなかった。

 明石市の代名詞、手厚い子育て支援の「継続と発展」を訴えの中心に据えたことも結果にはつながらなかった。相対する泉市長は子育て支援で全国的な知名度を誇っており、「本家本元にはかないっこない」(陣営)。選挙戦の争点をつくり、無党派層を取り込むことができなかった。

 西村経産相は選挙結果を受け「完敗だ。候補者自身はよく頑張ったと思う。全責任は私にあると考えている」とコメントした。(長尾亮太、末永陽子)

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