統一地方選後半の投票が各地で進んでいます。これに合わせて、神戸新聞では「出口調査」を行っています。当落をいち早く伝える選挙報道にとって、重要な武器と言えます。

　出口調査は、投票所の近くで投票を終えた人に、誰に投票したかなどを答えてもらいます。調査は匿名で行い、回答が他人に知られたり、記録に残されたりすることはありません。

　このデータを集計し、一定の差がついていれば、情勢取材も加味して、開票が始まる前でも当選確実と判断できるわけです。

　統一選後半では、日本維新の会が推薦する新人と、自民、公明両党の推薦を受けた現職が一騎打ちを繰り広げる姫路市長選▽退任する現職の市政運営の評価が問われている明石市長選▽新人３人が現職に挑んでいる芦屋市長選－の３市長選で調査を進めています。

　既に期日前投票でも出口調査を行い、ある程度の傾向が表れつつあります。ただ、期日前の結果だけを頼りにすることはできません。

　前倒しで投票に来るのは、政党や支援団体の人だったり、選挙戦の最中に風向きを変える出来事があったりすれば、当日投票する人と投票傾向が違う可能性があるためです。

　このため、期日前と当日の出口調査のデータを総合的に判断することになります。（選挙担当デスク・井関　徹）

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