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 20回目となった統一地方選の後半戦が大詰めを迎えています。兵庫県内では、注目すべき3市長選などが繰り広げられていますが、そもそも統一選にはどんな意味があるのでしょうか。

 私たちが暮らす市町村のトップやその議会の議員らを決める選挙を、全国一斉に行う取り組みです。国民の関心を高めて投票率アップにつなげ、経費を節減する効果もあるとされます。

 ところが、実態は「統一」とは名ばかりです。取り組みが始まった1947年は全ての地方選がありました。その後、自治体の合併や首長の辞職、大災害などで選挙の時期がずれ、対象から外れる選挙が増えました。

 全国の地方選がどれくらい統一選で行われるかを示す割合「統一率」は今回、約27%で、2007年以降、5回連続で3割を切っています。投票率も低迷が続き、前半戦の兵庫県議選は39・01%と過去2番目に低い結果でした。

 もはや制度で関心を高めるのは限界なのかもしれません。住民が注目する自治体運営が行われ、それをチェックする議会も何をやっているかを知ってもらう。どんな形であれ、首長や議会に魅力がなければ、住民は離れていく一方です。

 後半戦で投開票(23日)される姫路、明石、芦屋市長選は見どころがありそうです。政党対決や市政運営を巡る対立、現状維持か変更かなどの争点が絡み、関心が高まらないか少し期待しています。(選挙担当デスク・井関 徹)

【特集ページ】統一地方選2023

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