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当選の知らせを受け、支援者と喜ぶ鍔木良子氏(中央)=加古川市加古川町平野(撮影・中西幸大)
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当選の知らせを受け、支援者と喜ぶ鍔木良子氏(中央)=加古川市加古川町平野(撮影・中西幸大)

 「地方議員1・5倍増」のかけ声の下、日本維新の会は兵庫県議選で、神戸市内全9選挙区をはじめ、4年前の2倍を上回る21議席を獲得、大躍進を遂げた。党派別に際立つ争点がない選挙戦となり、岸田政権の支持率低迷もあって、自民党に飽き足らない保守票などの受け皿になったとみられる。

 改選前、県議会の維新の議席は4だった。任期途中で国政に転じるなどして空席となっていた神戸市垂水区や西宮市などの選挙区には、元職や新人が立ち、議席を取り戻した。

 定数4に対して5人が立った加古川市選挙区では、新人で元加古川市議の鍔木良子氏(43)が「古い政治を変える」と訴えて初当選した。同市では2018年の市議選で当選した維新候補は鍔木氏1人だったが、22年は3人に増えるなど党勢を広げている。

 姫路市と尼崎市、西宮市選挙区では、2議席ずつ獲得した。

 定数8の姫路市選挙区では初めて2人を立てた。現職7人、新人3人の激戦となったが、新人で元副市長の飯島義雄氏(63)が初当選を決め、前回失った維新の議席を奪還した。飯島氏は19年の姫路市長選に無所属で立候補して落選後、昨年11月に県議選に出る意向を表明した。「私の勝利を後半戦の姫路市長選、市議選の弾みにしてほしい」と話した。

 自民、公明、旧民主系が定数3を分け合った神戸市須磨区選挙区では、維新が初めて候補を擁立し、新人住本陽子氏(53)が当選した。子育てが一段落したことなどから立候補したといい「安心して結婚、子育てができる環境を実現させる」と呼びかけた。(まとめ・金 慶順)

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