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 新型コロナウイルス流行「第8波」で、兵庫県内の感染者数の下げ止まりが顕著になってきた。全国的にも増加傾向に転じている。1カ月後には感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられるが、それより前に新たな流行の波が到来する恐れもある。

 県内で昨年10月中旬に始まった第8波は1月上~中旬にピークを迎え、感染者は1日1万人を超えた。その後は局面が変わり、2カ月以上も減少傾向が続いた。

 1週間ごとの1日平均感染者数でみると、3月1日には500人を超えていたが、3月23日には200人に。ところが、24日以降は前週の同じ曜日に比べて増加する日が多くなった。

 政府は3月13日から、マスク着用を「個人の判断」とした。その約10日後に感染者が微増し始めた形だが、「まだマスクをしている人も多く、影響は少ないのでは」と県感染症対策課。過去3年は人の移動が増える春ごろに感染が広がっており、さらに今年は花見や歓送迎会を復活させる動きも目立つ。

 同課は「すでに多くの人が感染したオミクロン株では爆発的な増加は考えにくいが、行動緩和やマスクの自己判断がどう影響するか、注視する必要がある」としている。

 5月8日の「5類」移行後は感染者の全数把握はできなくなり、定点医療機関での調査で感染者数を推定する。そのため、毎日の増減が分からなくなる。ただ、症状があっても病院に行かない人や検査をしない人が現状でも一定いるとみられ、発表数がどこまで実態を反映しているかは不透明だ。(高田康夫)

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