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「みそらこども食堂」を運営する旭和世さん=神戸市中央区
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「みそらこども食堂」を運営する旭和世さん=神戸市中央区
みそらこども食堂の「まつり」に参加し、楽しく過ごす子どもら=神戸市中央区(提供)
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みそらこども食堂の「まつり」に参加し、楽しく過ごす子どもら=神戸市中央区(提供)

 31日に告示された兵庫県議選と神戸市議選。新型コロナウイルス禍や物価高が暮らしを直撃する中、有権者に聞いた。あなたは1票に何を託しますか?

 神戸市中央区で「みそらこども食堂」を運営する旭和世さん(45)。小・中学生の学習サポートや食料を配布する「フードパントリー」なども展開し、約150世帯と関わっている。

 2019年に食堂を始めたが、新型コロナの感染拡大で弁当をテイクアウトする形になり、子どもたちと食事をする機会は減った。一方で、子どもと一緒に弁当や食材を受け取りに来た保護者と顔を合わせ、悩みを聞いたりすることが増えたという。

 「物価高や新型コロナ禍による精神的不安など、しんどさを何重にも感じている家庭が多い」と旭さん。

 学校の給食を頼りに生活しているため、夏休みなどの長期休暇後に体重が減少してしまう子どもがいた。新型コロナ禍をきっかけに、不登校になった子どもも。旭さんは「学校と家庭の二つしか居場所がないために、苦しんでいる子どもがいる」と話す。

 子どもだけではない。周囲に頼ることができず、子育てや日々の暮らしに疲弊している保護者も少なくない。「だからこそ、こども食堂のような『第3の居場所』が大切。地域の受け皿の選択肢を増やし、親子が安心して過ごせるようになれば」と旭さん。

 今後は、不登校の子ども向けの学習支援にも本格的に取り組みたいといい、行政の長期的な支援に期待する。

 「行政と民間団体の垣根を越え、もっと情報を共有し、一つのチームとして親子を支えられるようにしてほしい」と訴える。(安藤真子)

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