阪神・淡路大震災で兄を亡くした神戸市の男性が、父と同じ語り部グループに加わった。地域のつながりや備えの大切さを呼びかけてきた父が高齢になり、「受け継いでほしい」と誘われた。「後悔しないように生きるべきと震災から学んだ。若い世代に伝えたい」。今後は親子2代で記憶のバトンをつなぐ。
■成人式のため帰省していた兄
震災で兄秀光(スグァン)さん=当時(20)=を亡くした神戸市長田区の会社員、崔秀英(チェスヨン)さん(44)。今月、神戸を拠点に震災の経験や防災を伝える団体「語り部KOBE1995」の会合に初めて参加した。
震災当時は16歳で、神戸朝鮮高級学校の2年生だった。神戸市須磨区千歳町の自宅で寝ていて、激震に襲われた。両親と秀英さんは2階にいて無事だったが、東京の朝鮮大学校に在籍し、成人式のため帰省していた兄は1階で建物の下敷きになった。
混乱の中で、父敏夫(ミンブ)さん(82)と必死にがれきをかき分けた。頭が見え、兄と思って救出したのは隣人。その後見つけた兄は、眠っているようだった。
「おやじが号泣するのを見て、涙があふれて止まらなかった」。当時の記憶は鮮明に残る。
その後、兄と同じ朝鮮大学校に進んだ。卒業後は神戸に戻って働きながら、語り部グループの一員として震災からの日々を伝える父の背中を見てきた。
昨年末、実家で敏夫さんから「語り部の会合に来てみんか」と声をかけられた。80歳を超え、長時間立つと腰が痛むという。経験を伝えることの大切さを感じてきた秀英さんは、静かにうなずいた。
今月5日。神戸市長田区で開かれたグループの例会で、秀英さんは「語り部のことは父から聞いていて、気になっていました。やるべきなんで、いいタイミングと思って来させてもらいました」とあいさつした。メンバーから拍手が起こった。
隣に座った敏夫さんは「まだ引退するわけではないけど、息子に受け継いでもらおうと思っている。年1回でも2回でも話してほしい」と呼びかけた。今後、親子で一緒に経験を伝えるなど、語り部としての取り組みを本格化させる。
「震災で時間は戻ってこないと分かった。防災に加えて、心残りのないように生きることの大切さを語りたい」。秀英さんは前を向いている。
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