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公用スマホの紛失と虚偽報告について謝罪する尼崎市の幹部=尼崎市役所
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公用スマホの紛失と虚偽報告について謝罪する尼崎市の幹部=尼崎市役所
尼崎市役所=尼崎市東七松町1
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尼崎市役所=尼崎市東七松町1

 兵庫県尼崎市は27日、昨年12月に職員が公用スマートフォン1台を紛失した問題について、男性職員が虚偽の報告をしていたことを明らかにした。なくしたのは当初報告していた日の1週間前で、上司や同僚らと飲食した後、酔っ払って財布や免許証などとともに紛失していたという。同市では昨年6月、全市民約46万人の個人情報を含むUSBメモリーが一時紛失されて大きな問題となっており、職員は「USB事案が頭をよぎり、何とか自分で探しだそうとしてしまい、報告が遅れてしまった」と説明しているという。

 公用スマホには市民の電話番号17件などが含まれており、12月15日に職員の自宅近くの植え込みで見つかった。その後の調査で、報告内容が虚偽だったことが判明。市は1月25日付で職員を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたほか、管理監督責任として所属長ら2人を局長による口頭厳重注意処分にした。市は、スマホ内の個人情報の流出はないとしている。

 市によると、紛失したのは市武庫地域振興センター武庫地域課の職員。当初の報告では、12月8日に勤務を終えて帰宅後、公用スマホがないことに気付いたが、職場に忘れたと判断。12日に職場で探すも見当たらず、紛失が判明したとしていた。所属長には「帰宅途中に飲酒などはしておらず、公共交通機関も使っていない」と説明していた。

 しかし実際は1週間前の12月1日、上司や同僚と飲食をした後に紛失。翌2日の業務終了後に手元にないことに気付いたが見つけられず、5日になって財布や免許証とともに警察に遺失物届を提出した。職場には12日になって初めて報告し、遺失物届もこの日に提出したと偽っていたという。

 市は当時の発表内容を訂正し、関係者に謝罪した上で、「市民の信頼を大きく損ねることになり、深く反省している。勤務時間外の持ち出しルールの整備・徹底のほか、公用スマホの取り扱いに関する研修を実施し、適正な管理・運用を徹底していく」としている。

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