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大阪・関西万博での旅客輸送に向けてスカイドライブが開発する機体「SD-05」(C)SkyDrive
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大阪・関西万博での旅客輸送に向けてスカイドライブが開発する機体「SD-05」(C)SkyDrive
スカイドライブの福沢知浩最高経営責任者(右)と連携協定を結んだ斎藤元彦知事=神戸市内
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スカイドライブの福沢知浩最高経営責任者(右)と連携協定を結んだ斎藤元彦知事=神戸市内

 2025年大阪・関西万博の目玉の一つとされる「空飛ぶクルマ」を巡り、兵庫県の斎藤元彦知事は24日、県内で離着陸場の整備を具体的に進める方針を明らかにした。尼崎市臨海部にある埋め立て処分場「フェニックス事業用地」を候補地に挙げ、他に数カ所を選定する。万博までに県内で飛行を実現するため、商業運航を目指す民間事業者を募り、実証実験などに補助金を出して支援していく。

 空飛ぶクルマは人を乗せて空を移動する次世代の乗り物。垂直に離着陸し、自動運転する点が特徴で国内外の企業が機体開発競争を繰り広げている。

 国や大阪府などは万博会場の内外で離着陸場の候補地を検討し、兵庫でも選定される可能性がある。一方、県は23年度、離着陸場の候補地を独自で選定するための調査に乗り出す。

 24日、空飛ぶクルマの開発を手がけるベンチャー企業「スカイドライブ」(愛知県豊田市)と県が連携協定を締結。斎藤知事は県の方針について言及した。

 県所有のフェニックス事業用地は、万博会場の夢洲(大阪市此花区)から海を挟んで2・5キロと近く、日本国際博覧会協会が2千~3千台分の「会場外駐車場」を整備し、万博来場者のバス輸送を予定している。

 斎藤知事は「(同事業用地は)大きな可能性がある。(離着陸場は)3カ所程度を検討し、試験飛行や県民への情報発信も支援していきたい」と述べた。

 県は商業運航を検討する民間業者を公募し、県内での試験飛行や飛行ルートの調査なども支援。1件当たり最大1千万円を補助する新規事業を23年度に展開する。また、空飛ぶクルマの認知度向上につながる情報発信の在り方などを検討する「次世代空モビリティ会議」(仮称)を同年度に設立。新年度当初予算案では空飛ぶクルマの関連経費として総額約5千万円を盛り込む。

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