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兵庫県内の外国人向けの避難所訓練。やさしい日本語で意思疎通を図った=2022年11月、神戸市長田区腕塚町5
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兵庫県内の外国人向けの避難所訓練。やさしい日本語で意思疎通を図った=2022年11月、神戸市長田区腕塚町5
避難者役の外国人(左)と意思疎通を図る国際交流団体などの職員=2022年11月、神戸市長田区腕塚町5
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避難者役の外国人(左)と意思疎通を図る国際交流団体などの職員=2022年11月、神戸市長田区腕塚町5
神戸国際コミュニティーセンターなどの国際交流団体が実施した外国人対象の避難所訓練で、聞き取りに回る各団体の職員(右)=2022年11月、神戸市長田区腕塚町5
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神戸国際コミュニティーセンターなどの国際交流団体が実施した外国人対象の避難所訓練で、聞き取りに回る各団体の職員(右)=2022年11月、神戸市長田区腕塚町5
避難者のテントや自動車で埋め尽くされたグラウンド。日本人だけでなく近隣の靴工場で働くベトナム人などの外国人も多く、国籍は多岐にわたった=1995年2月12日、神戸市長田区、南駒栄公園
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避難者のテントや自動車で埋め尽くされたグラウンド。日本人だけでなく近隣の靴工場で働くベトナム人などの外国人も多く、国籍は多岐にわたった=1995年2月12日、神戸市長田区、南駒栄公園

 「どこの国から?」「困り事は?」。神戸国際コミュニティセンター(神戸市長田区)などの職員が声をかけた。昨年11月に神戸市内であった兵庫県内の在留外国人向けの避難所訓練。べナンからの留学生は「大雨、洪水、地震と日本は災害が多い」と驚いた。

 県内の在留外国人は2020年末で約11万5千人。阪神・淡路大震災当時も約10万人がいて、170人ほどが亡くなった。避難生活では国籍を超えた交流が育まれた一方、事情をつかめず途方に暮れたり、習慣の違いや偏見からか日本人と仲たがいしたりした事例もあったという。

 28年がたち、7割を占めていた韓国・朝鮮系は4割を切り、中国、ベトナム、インドネシアなどの人が増えた。留学、仕事、難民、国際結婚など事情はさまざまで、語学力も異なる。

 「外国人と一言でくくれない。一人一人を見ないと大事なことを見落とす」と神戸定住外国人支援センター(同)の金宣吉理事長(59)。いろいろな人が生きる町の備えを考える。

      ◇

 震災から28年がたつ。被災地に往時をしのばせる風景はいまや少ない。あの時の気配を探した。

【特集ページ】阪神・淡路大震災

あの時の気配震災28年神戸
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