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パソコンの画面を見せ合い、震災について調べたことを発表する5年生=西灘小学校
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パソコンの画面を見せ合い、震災について調べたことを発表する5年生=西灘小学校

 1995年1月17日の阪神・淡路大震災で、神戸市立西灘小学校(同市灘区)5年の浅井亜希子さん=当時(11)=が亡くなった。「アッコちゃん」と呼ばれて慕われた少女のこと、そして震災のこと。同小の5年生たちが授業で学んでいく様子を、シリーズ「震災って何?」で報告します。

 アッコちゃんのお母さんから、阪神・淡路大震災の話を聞いた神戸市立西灘小学校(灘区)の5年生たち。授業は自分たちで震災について調べる学習に進んだ。

 「6434人もの命が失われています。阪神・淡路はどんな地震だったのか」。1組の中村功児先生(39)が問いかけ、在阪民放局の震災特集サイトを開いた。教室のスクリーンに、学校に近い阪神電鉄西灘駅周辺が映し出された。

 「線路が割れとる!」

 児童の一人が声を上げた。激しい揺れで寸断された線路と、崩れ落ちた駅のホーム。地震直後の様子が生々しく浮かび上がる。

 2組でも同じサイトを見た。宮本颯太君(11)は長田区などの空撮映像が強く印象に残ったという。「一気に火がボワーッと出ていて怖かった。こんな火事、想像できない」

 1人1台のノートパソコンを机の上で開く。「どんなことを調べたい?」。長谷川雄大先生(24)が尋ねると、次々と手が挙がった。

 「建物がどんな感じで崩れたか」「どんな国の人たちが助けに来たのか」「アッコちゃん以外にも、そういう経験をした人がいるのか」「小学校はつぶれたのか」「マグニチュードはどう測るのか」「野良猫や野良犬はどうなったか」…。疑問は尽きない。

 神戸新聞や内閣府のページを検索し、クリック。調べたことを友達と共有する。ルールは短くまとめて言うこと。「むずい」。みんな苦戦しながらも、懸命に取り組んだ。

【バックナンバー】
(4)命 娘の声が聞こえる気がした
(3)朗読 母娘2人でふたつの命支えた
(2)日常 生きてたら、友達になりたい
(1)時計 同じ学校、同い年の子死んじゃった

神戸震災28年U28震災後世代アッコちゃんの授業
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