• 印刷
明石市政の評価について自由に記述してもらい、言葉の使用頻度や傾向などを人工知能(AI)技術で図示した
拡大
明石市政の評価について自由に記述してもらい、言葉の使用頻度や傾向などを人工知能(AI)技術で図示した
明石市議会に出席した泉房穂市長(中央)=10月12日、明石市中崎1
拡大
明石市議会に出席した泉房穂市長(中央)=10月12日、明石市中崎1

 神戸新聞社の双方向型報道「スクープラボ」に意見を寄せた人たちから、兵庫県の泉房穂・明石市長の市政運営やツイッターでの発信について、考えや思いを聞いた。

■「政治家っぽくない」つぶやきに親近感

 神戸市垂水区の10代男性は、明石市の泉房穂市長がツイッターを始めた直後からチェックしてきた。

 「泉市長のツイッターは見ていて楽しい。エンターテインメントとして成り立っている」。歯に衣着せぬ発言で物議を醸したかと思えば、昼食に食べたうどんや明石焼きなどを披露。「政治家っぽくない」つぶやきに親近感が湧いた。

 投稿からは、泉氏がどんな思いで取り組んでいるのかも明確に伝わってくる。「(泉市長は)政策面で実績を上げている。そういう人のツイートはやっぱり気になる」と話す。

 兵庫県の斎藤元彦知事や、既に閉鎖したが神戸市の久元喜造市長のツイッターを挙げて、「業務連絡的な書き込みが多い」と指摘。「若い世代にとってSNS(交流サイト)は業務連絡じゃない。写真の使い方も含めて泉市長は上手に使っている」と話す。

 泉氏の暴言問題には「出た言葉は戻らない」と厳しいが、「仕事に熱くなれる数少ない政治家の一人。応援している」と期待する。

■「意に沿わなければ無視すればいいだけなのに」

 「政治家は人々の生活のために何をしたかで評価されるべき」。明石市の主婦(47)は実感から泉氏の市政運営を高く評価する。

 中学生の長女と小学生の長男にアレルギー症状があり、月1回の通院が欠かせない。市では2013年に中学までの医療費が無料となり、昨年に対象が高校まで広がった。家計に余裕ができ「おかげでバレエやピアノ、スイミングなど習い事をさせることができた」。

 自宅のあるエリアは半世紀が過ぎたオールドニュータウン。少子高齢化の波を肌で感じてきたが、近年は子育て世帯の移住に伴い、近くの公園で親子連れを見るようになった。「まちが活気づいてきた」と思う。

 日頃、ツイッターを見る習慣はないが、泉氏の投稿がニュースになるとのぞいてみる。「SNSは一方的に言いたいことを言い、知りたい情報を知る場。意に沿わなければ無視すればいいだけなのに、なぜ市長を批判するのか」。政策で恩恵を受けたと感じるだけに、歯がゆいという。

 中学生の子どもが2人いる市内のパート女性(46)は、中学校給食の無料化を評価する。2人分で年間約11万円の出費が抑えられるという。

 市政には暮らしを豊かにする施策を求める。「お金の面で生活を良くしてくれるかどうか。そこに尽きる」ときっぱり。そうした施策を次々と繰り出す泉氏に対し、批判の矛先を向ける市議会は「市長をわざと怒らせ、辞めさせようとした」ように見える。

 泉氏の子育て支援に対する評判は、周辺自治体の住民にも広がる。

 幼い子どもを育てる神戸市西区の40代女性は、神戸では一部有料となる医療費の違いに納得できない。3歳から中学までは1医療機関当たり月2回まで通院は1回400円かかる。「明石は子育て政策が充実し、移住したいと思うまちになった。うらやましい」とこぼす。

■【特集ページ】泉・明石市政を考える

明石統一地方選わたしたちの政治泉・明石市政を考えるスクープラボ
もっと見る
 

天気(9月7日)

  • 34℃
  • 27℃
  • 20%

  • 36℃
  • 24℃
  • 40%

  • 35℃
  • 26℃
  • 20%

  • 35℃
  • 25℃
  • 30%

お知らせ