「参勤交代は人件費がかさむ。出発と到着時だけ豪華に見せればいい」…。江戸期の大坂で名をはせた豪商「加島(かじま)屋」の文書や写真約2万点が、2023年度中にデジタル史料として公開される。神戸大学経済経営研究所が、創業家の広岡家から寄託を受けて準備。大名家への融資内容を示す史料からは各藩の懐具合が丸わかりで、参勤交代や姫の嫁入りを簡素化するよう求めるなど、現代の「メインバンク」さながらの生々しいやりとりが垣間見える。
加島屋は、京都の三井や大坂の鴻池と並ぶ江戸期の豪商。摂津国川辺郡東難波(ひがしなにわ)村(現尼崎市)出身の初代久右衛門(きゅうえもん)が1625年、大坂で始めたと伝わる。大同生命保険の創業者の一人で、NHK連続テレビ小説「あさが来た」のモデル、広岡浅子も一族に当たる。
米取引で財を成し、各藩に融資する「大名貸し」で成長。世界初の先物取引所とされる堂島米市場(こめいちば)で初代の頭取役を務めたが、鴻池などに比べて史料が少なく、謎が多かった。
公開される「広岡家文書」は詳細で、融資量が多かった長州藩に1782(天明2)年、財政政策を指南する手紙の下書きも。史料の整理やデジタル化に当たる同研究所の高槻泰郎(やすお)准教授(43)は「書き方は丁寧だが、財政支出を収入の範囲で賄うようになど、厳しく指導している」とする。
他の藩にも「姫君の結婚に関して無駄な出費が多い」などと指摘。高槻准教授は「大名からは預金も受け入れている。大名が困窮していたとする見解に一石を投じるなど、日本の銀行史の新たな発見につながるかもしれない」とする。
明治期の史料では、洋装した広岡浅子や加島銀行の行員など写真が多い。豪商の暮らしぶりや文化の研究に役立つといい、高槻准教授は「多くは未解読。研究者にはどんどん論文を書いてほしい」と話す。
今回、本家に伝わる約1万2千点を、10代目久右衛門の孫西野久子さん(63)=芦屋市=が神大に寄託。20日に神大で寄託契約書の調印式があった。西野さんは「研究が進んで、時代劇に加島屋が出てくるようになればうれしい」と期待する。
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