紙面とデジタルで展開する企画「生きるのヘタ会? てんてん×神戸新聞」が「2022年の生きづらさ」を読者に尋ねたところ、兵庫県のニックネーム「ゆうきさん」(50代男性会社員)から声が届いた。昨年春に新型コロナに感染して命の瀬戸際に追い込まれ、今年に入っても体調不良で出社できない日々が続く。連絡を取ると、闘病や後遺症の苦しみをつづった138ページの手記を託された。
咳や痰の症状が今も続くというゆうきさん。「酸素の取り込み量が減り、高山で生活しているよう」。長期療養で筋力、体力の低下にも悩まされている。
「コロナは風邪なんかではない。こんなにしんどい目に誰も遭ってほしくない」。そんな思いで入院以降の症状などを書きためてきた。
手記は38度の熱が出た昨年4月29日に始まる。狭心症の手術歴はあったが、仕事や趣味のバイクに忙しい毎日を送り、「正直、違う世界のこと」のように考えていたという新型コロナ。「一気に歯車が狂い始めた」と振り返る。
5月8日に緊急入院して人工呼吸器が装着されると、入院11日目には医師が「もうできる治療法がない。助かるかどうかは神頼み的な状況」と家族に告げた。
関係者の尽力で危機は脱したものの、体重は21キロ減。140日近い入院を経て退院したが、シャワーを浴びたり、顔を洗ったりするだけで息が切れ、関節痛もつらい。集中力が続かず、情けなくなることもあった。
昨年末から在宅勤務を試したものの、体調不良は続き、「いったん『生きる』側に戻ってきたけど、どんどん体がボロボロになって死んでしまうのでは」と不安に駆られた。
4月には、酸素を取り込みにくい「間質性肺炎」と正式に診断を受けた。駅までの数百メートルを歩くのがつらく、「通勤すら大仕事」と明かす。一方で、在宅でできる仕事は限られ、収入は激減したという。
「ポンコツの体になった」-。不眠になり、電車に飛び込む夢も見た。死の淵から救ってくれた医療関係者や家族に感謝し、「生きて動くことができている」と考えるが、朝、目覚めると「またしんどい1日が始まった」と落ち込む。その繰り返しの1年だった。
来年1月からは「週1回の出社から始め、徐々に体を慣らしていくつもり」と決意を明かすゆうきさん。再び感染が拡大する今、「自分の命も、誰か他の人の命も大切にしてほしい」と強く思う。手記はこう締めくくっている。
「服だけでは隠せない、一生体に残る傷を付けるかもしれないことを覚えておいてほしい」(中島摩子)
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