兵庫医科大(西宮市)の研究グループなどは16日、新型コロナウイルス感染症の重症化に、リンパ球の一種である細胞傷害性T細胞(CTL)の機能不全が関係している可能性があるとの研究成果を発表した。併せて、コロナウイルスに感染した細胞を攻撃するCTLの種類と、そのCTLが標的とするウイルスの部位も特定した。これにより、コロナウイルスの変異にかかわらず、共通して効果を発揮するワクチン開発につながることが期待できるという。こうした成果は世界初といい、16日に英学術誌に掲載された。(勝浦美香)
免疫によってウイルスを排除する仕組みは2種類ある。「液性免疫」はワクチンによってできた抗体が結合し、ウイルスを囲い込むことで中和させる。もう一方の「細胞性免疫」は、ウイルスを認識するCTLが、感染した細胞ごと破壊する。細胞性免疫は、液性免疫と異なり、持続しやすいという特徴がある。
チームは、新型コロナ研究で十分に進んでいなかった細胞性免疫について調べるため、さまざまな変異株が流行した2020~21年の回復患者の血液を採取。そこからCTLを精製し、少量ずつに分けて増殖させた「CTLライブラリ」を活用する独自のスクリーニング(ふるい分け)方法を用いて解析した。
この結果、感染細胞内でウイルス粒子を構築すると推測されるMタンパクの一部が、CTLの標的となっていることを特定した。このMタンパクは、これまでにまん延したコロナ株の全てに共通して存在しており、変異を繰り返しても残り続けるとみられる。
また、中等症に陥った患者と重症化した患者でCTLを比較したところ、重症患者のCTLの多くが未成熟で疲弊していることが判明した。このCTLの機能が正常かどうかが、重症化への分かれ目となっている可能性が高いという。
研究チームの統括責任者である同大医学部病原微生物学講座の石戸聡主任教授は「今回の結果は日本人の7割に当てはまるとみられる。特定したMタンパクを使うことで、これから出現するウイルス株に対して長期間持続する免疫をつくるワクチンや、CTLの異常を対象とした新薬の開発も期待できる」としている。
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