サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）カタール大会で、日本代表がスペインを破り決勝トーナメント進出を決めた２日朝、神戸・三宮では早起きして試合を見たという人たちが、通勤途中に歓喜の瞬間を振り返った。

　前半の途中に起きたという会社員男性（４８）＝神戸市灘区＝は「０－１で日本が負けていて『やっぱりスペイン強い』と二度寝してしまった」。だが、午前５時半に日本が逆転していると知り、「うれしすぎて爆笑した」と、完全に目覚めたという。「これからは優勝まで全部見ます」と笑顔で職場に向かった。

　「起きようと思っていたのにアラームをかけてなくて、目覚めると終わる１０分前だった」と悔しがるのは兵庫県西宮市の会社員男性（５１）。「正直勝つと思っていなくてびっくり」と顔をほころばせた。これまでのＷ杯は欠かさずテレビ観戦してきたといい、大学時代に見た「ドーハの悲劇」を振り返って「世界との差は昔より格段に縮まっている。夢のベスト８もいける」と声を弾ませた。（小谷千穂）