プロ野球ロッテの応援団長や、楽天の応援プロデューサーを務めるなど「スポーツ応援のプロ」として知られる作曲家のジントシオさん(42)=東京都=が、初の著書「野球と応援スタイル大研究読本」を出版した。自身の経験をもとに、応援の手法や歌の作成方法などを紹介。「応援はスポーツや人生を彩る重要な要素。楽しさ、素晴らしさを伝えたい」と先駆者としての願いが込められている。(金山成美)
東京都出身。小学生のころ球場でプロ野球の応援の面白さを知り、中学1年で日本ハム応援団員になって活動を開始した。高校時代はロッテ応援団で楽曲も制作。卒業後の1999年から3年間、韓国に留学し、韓国プロ野球の応援やバンド活動に没頭した。2002年のサッカー・ワールドカップ(W杯)では、トランペットを手に両国を行き来しながら応援に励んだ。
帰国し、ロッテ応援団に戻った後、一時応援の世界から離れたが、10年に応援団長の肩書で復帰し「趣味から仕事になり、責任がぐっと重くなった。皆さんを楽しませる役割をかみしめた」。15年に退任し、18年からの4年間は楽天で応援プロデューサーを務めた。
熱心なファンや初めて訪れた観客、選手、応援仲間らそれぞれの思いを受け止め、球場全体を見渡し指揮する。「試合と応援がリンクして一体感を味わえたとき、後押しする流れを少しでもつくれたかなと思えるときが、この上なく楽しい」。これこそ、醍醐味(だいごみ)だ。
応援団の役割は「まとめ役」。求められる人物像として「リズム感、決断力、試合の流れやスタンドの雰囲気を感じる力、自分から話しかける積極性」を挙げる。本では活動を振り返りつつ、盛り上がる規則性や構成方法などを記しており、入門書としても最適だ。
活躍の場はプロ野球以外にも広がる。高校、大学、社会人野球、サッカーJリーグ、バスケットボールBリーグなどの応援歌を制作し、ゲームやアイドルにも楽曲を提供。リサイタルを開催したり、吹奏楽用の譜面を発売したりと、応援の枠をも超える。今月9日に決勝があった社会人野球日本選手権では応援歌を手がけたトヨタ自動車が6度目の優勝。オリジナルの楽曲も、チームを後押しした。
手がけた作品の中で、兵庫県尼崎市に本拠地を置くアメリカンフットボールXリーグ「アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ」公式チームソングは「思い入れのある曲の一つ」という。分かりやすいメロディーを心がけ、歌詞のキーワード「あまがさき」を高音に配し、印象に残りやすいように工夫した。本では、応援歌をつくるこつも伝授している。
新型コロナウイルス禍で応援が制限された日々には「不要不急なのだろうか」と自答。声を出さず、鳴り物も使えず、「心で制限しながらだと楽しくない」と感じた一方で、スピーカーを用いる手法が広がるなど「応援スタイルは進化し続け、絶対になくならない」との確信も持った。
応援とは「される人に勇気を与え、する側も自分自身を重ね合わせて励まされる。原動力は誰かを思う心。人々を笑顔にする大きなパワーがあるもの」とジンさん。今後もさまざまな形で人々を応援していく。
カンゼン、1760円。書店やインターネットで販売している。
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