精神科医で神戸大名誉教授の中井久夫さんが8日、88歳で死去した。阪神・淡路大震災の被災者支援や研究などの功績に対し、多方面から悼む声が寄せられた。
「優しくて、パッションの人だった」。中井さんを「師匠」と慕う岩井圭司・兵庫教育大大学院教授(60)=精神医学=は震災当時、中井さんのいた神戸大付属病院に勤務。「孤立していない、見捨てられていないと被災者に実感してもらうことが第一」と若い医師らに繰り返し説いていた姿を記憶する。治療に当たる精神科医の役割を「一緒にふもとまで下りる『山岳ガイド』のイメージ」と語っていたといい、「心のケアという言葉を定着させたのは先生の功績」と振り返る。
室崎益輝(よしてる)・神戸大名誉教授(77)=防災計画学=も「一人一人の人間に目を向けろと教わった」と語る。「心のケアという発想がなかった頃にその重要性を発信され、震災関連死や孤独死という考え方にもつながった。その後の災害支援にも大きな影響を与えた」と別れを惜しんだ。
中井さんの著書を心の支えにしてきたという被災地NGO恊働センターの村井雅清顧問(71)は「災害ボランティアにも造詣が深く、『黙ってそばにいるだけでいい』という言葉に、『ボランティアは何でもあり』と確信した。元気なうちに、自分の活動が間違っていなかったか聞きたかった」と声を詰まらせた。
中井さんは、兵庫県こころのケアセンターの初代センター長としても貢献。知事在任中に同センターを開設した井戸敏三・ひょうご震災記念21世紀研究機構特別顧問(77)は「PTSD(心的外傷後ストレス障害)へのケアの大切さを教わり、県として取り組みを進めることができた」と業績をたたえた。
担当編集者として40年近く親交のあった、みすず書房の守田省吾前社長(66)は、原稿を的確に直しながら別の電話に応対する姿に驚いたという。
「圧倒的な観察力を持ち、論理と科学、感覚、においといった多様なものを見事に文章化された。患者と家族だけが読むような小冊子も大手出版社の書籍も手を抜かない。全力投球なのに、どこかに余裕を感じさせる方でした」と人柄をしのんだ。(上田勇紀、中島摩子、新開真理)
【特集ページ】阪神・淡路大震災
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