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白洲次郎や妻正子が使っていた食器などが並んだ会場。奥は牧山圭男さん=神戸市東灘区向洋町中2
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白洲次郎や妻正子が使っていた食器などが並んだ会場。奥は牧山圭男さん=神戸市東灘区向洋町中2

 戦後の日本復興に貢献した白洲次郎(1902~85年)の生誕120周年を記念した特別展が16日、神戸市東灘区向洋町中2の神戸ゆかりの美術館で始まる。日々の暮らしをテーマに、次郎や妻の正子が晩年に暮らした農家の武相荘(ぶあいそう)で実際に使っていた茶わん、着物など計201点が展示されている。9月25日まで。

 白洲次郎は、兵庫県立第一神戸中学校(現神戸高校)を卒業。吉田茂外相と親交を深め、側近として連合国軍総司令部(GHQ)との折衝に携わるなどした。

 今回の特別展では、通常は旧白洲邸・武相荘(東京都町田市)で展示されている茶わんや着物などを見ることができる。鮮やかな朱や青を使い、線描だけで「むぎわら手」と呼ばれる文様を施した食器は、江戸時代に作られた。正子が愛用していたという。

 次郎と正子の娘桂子の夫で、武相荘の館長を務める牧山圭男さん(83)は「正子は、古い茶わんなどをしまっておくのではなく『使っていた時間が楽しければ壊れたっていいじゃない』と外に出して使うことを大切にした。丁寧な暮らし方はすてきだ」と話した。

 一般1200円・大学生600円、高校生以下無料。月曜休館(7月18日、9月19日は開館)。神戸ゆかりの美術館TEL078・858・1520

(伊藤颯真)

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