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末松信介氏
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末松信介氏
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 自民、公明両党が改選過半数を大幅に上回って大勝した今回の参院選。兵庫選挙区では、2019年の前回参院選に続き、憲法改正に前向きな「改憲勢力」である維新、自民、公明の現職3人がそれぞれ議席を維持した。当選者に選挙結果の受け止めや今後の抱負などについて聞いた。

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 -文部科学相として臨んだ選挙で、2番手に入った。

 「取りあえず、ほっとしている。13人が立候補して票がどう分散するか分からず、改選3議席に入り、その上で少しでも良い成績が残れば、という期待感の選挙だった」

 -トップ当選は、日本維新の会の候補者だった。

 「昨秋の衆院選以降、維新の勢いは続いており、厳しい局面だと分かっていた。ただ、岸田政権も、物価高やコロナ対応で施策を打っており、一定の評価は得られていると思っていた」

 -自民党単独で改選過半数を確保したが、現職閣僚としてどう受け止める。

 「目の前の問題と、日本が抱える長期的な課題とを分けて取り組まないと、政権は持たない。物価高については、中期的には解決できるだろうが、国際競争力の低下という大きな問題がある」

 -4期目の目標は。

 「より良い明日の日本を描くために、人材育成と科学技術のイノベーション(革新)を進める。兵庫では、大阪湾岸道路西伸部や播磨臨海地域道路などの整備。瀬戸内海を豊かにする取り組みもライフワークとして続ける」

 -公明党との選挙協力について、しこりが残っているとの指摘がある。

 「『公明支援』という党の決定に従うのは当然だが、無批判に応じている自民の議員がいる。党が違うわけだから、一定の距離を取るべきだ。自公の関係に対する批判票が維新に流れることも考えられ、このままでは兵庫の自民の弱体化につながる」

 -所属する派閥のトップでもある安倍晋三元首相が、奈良県内で撃たれ亡くなった。

 「私の名前が安倍氏の祖父、岸信介元首相に由来する縁もあり、折に触れて気にかけてもらった。亡くなる前日に兵庫入りしてくれた際、『奈良は(応援に)行かなくても大丈夫だろう』と話していたのに。いまだに実感がない」

(聞き手・小川 晶)

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参院選兵庫22
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