自民党が単独で改選過半数を獲得し、大勝した参院選の影で、兵庫選挙区(改選数3)では、連立政権を組む公明党との選挙協力に疲弊感が漂っている。保守色を前面に出す日本維新の会の攻勢を受け、公明は協力への自民依存を強める一方、自民は支持票を引きはがされて苦戦。結果は「与党で2議席」を達成したが、不協和音が漏れる。
「自民議員が無批判に公明を応援するのはどうなのか」。文部科学相として4選を決めた末松信介氏(66)は11日のインタビューで、トップ当選を維新に譲り、苦戦した要因の矛先を自公協力に向けた。
「相互推薦」を基に兵庫入りした党幹部らの中には、公明候補だけを応援して転戦する姿もあった。序盤情勢で維新先行が伝わり、公明が保守層切り崩しを強めると、自民候補が3番手で辛勝した3年前の再現を懸念する声が広がった。
7月に入り、終盤に作成された1枚の内部資料が、陣営の強い危機感を物語る。「緊急 危ない!!」の見出しをつけたチラシは、維新や公明に票が流れていると強調。地方議員らに組織の引き締めを求めた。街頭では「とにかく勝つことが大事」と必死さを漂わせる訴えにシフトしていった。
「10年先、20年先、兵庫の自民は弱体化する」と末松氏は実感を語る。公明を支援する自民議員の中には、公明からの票の見返りなしでは当選がおぼつかない議員が増えたという。
◇
公明にとっては、候補者が選挙区で当選するには自民の協力が欠かせない。強固な支持母体・創価学会の後ろ盾はあるが、集票力に陰りが見えるからだ。
実際、今回の参院選で獲得した県内の比例票は約28万7千票。組織をフル回転させたが、前回選からは3万7千票、昨年秋の衆院選より1万票減らした。
自民支持層へ浸透の足掛かりにするため、今回も自民の衆院議員や地元県議らに、企業を含む「有力者」の紹介カードの提出を求めた。来春の統一地方選を前にしたタイミングで、自民議員に協力を求めるには好機といえた。
「大切なのはカードの『質』。票につながらなければ価値がない」。公明関係者はそう言い切り、「統一選は協力の中身で評価し、人物本位で支援するかどうかを決める」と明かす。初めて提出した県議もいたという。
再選した公明の伊藤孝江氏(54)の得票は約45万5千票で、比例票を17万票近く上回った。神戸新聞の出口調査では、自民支持層の1割が伊藤氏に投じていた。「結果としては悪くない」。公明のベテラン県議は納得の口ぶりで選挙戦を評価した。(参院選取材班)
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