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敗戦が伝えられ、支持者らに頭を下げる相崎佐和子氏=10日午後8時32分、神戸市中央区三宮町3(撮影・秋山亮太)
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敗戦が伝えられ、支持者らに頭を下げる相崎佐和子氏=10日午後8時32分、神戸市中央区三宮町3(撮影・秋山亮太)

 旧民主党の議席奪還はかなわなかった。敗戦の報が伝えられると、立憲民主党新人の相崎佐和子氏(49)は神戸市中央区の事務所で「しんどい思いをする人がいない社会をつくりたいと訴えたが、共感を得られなかった」と頭を下げた。

 立民が流れをくむ旧民主の選挙区議席を失って6年。復権を目指したが、日本維新の会が勢いづく中、存在感の浸透に苦しんだ。

 伊丹市議、兵庫県議を経て立候補。物価高の改善や出産後に雇用契約を切られた経験を語り、労働者、生活者の視点を強調した。

 しかし、演説を聴く人はまばら。「物価高の生活への影響はまだ限定的なのかもしれない」。選挙終盤、陣営関係者は訴えが響かないもどかしさを口にした。

 さらに、推薦を受けた労働組合団体、連合兵庫(組合員29万人)は、同じ旧民主がルーツの国民民主党も支援。国民民主は兵庫で候補者を擁立しなかったが、比例候補の票集めに力を入れた。「相崎氏を応援すると比例が立民に流れる」と警戒する産業別労組もあり、一枚岩になれなかった。

 泉健太代表や枝野幸男前代表も兵庫入りし「維新が強い大阪と兵庫は違う」「自民と維新では対立軸にならない」と声をからしたが、及ばなかった。

 旧民主系として参院選は4連敗、約26万票の得票は1998年の党発足以来、過去最低だった。相崎氏は「党の政策は間違っていない。これからも伝わるよう力を尽くしたい」と言葉を振り絞った。(小谷千穂)

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