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投票所を訪れ、投票用紙に記入する有権者=10日、神戸市中央区山本通1
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投票所を訪れ、投票用紙に記入する有権者=10日、神戸市中央区山本通1

 子どものとき、家族で政治の話をしたという人はどれくらいいるのでしょう。ちょっと周囲に聞いてみました。

 「まったくなし」

 「ほとんどなかったが、父親が新聞を見ながら政治のニュースについて語っていたことはあった」

 「とてもした。あの政党がいいとか悪いとか」

 「両親がある政党の支持をめぐってけんかをしていた」

 なるほど、いろいろあるようです。

 憲法には「投票の秘密」が定められています。つまり、誰が誰に投票したのか分からないよう秘密は守られなければならない。だから安心して自由に投票できるのです。「家族でも(誰に投票したかは)言うもんじゃない」。そう教えられた方もいることでしょう。

 10代、20代の投票率が他世代と比べてかなり低い数字であることは、この参院選中の記事でもずいぶんと触れてきました。政治への関心を高めようと、高校では「主権者教育」も行われています。

 ただし、友だちと政治の話はしにくい。「意識高い人」って思われる。そんな声も聞きました。

 2016年の参院選後、総務省が調査しています。18~20歳を対象にしたもので、「家族と政治の話をよくする」という人で「投票に行った」と答えた人は76%いたのに対し、「家族で政治の話をほとんどしない」という人の41%を大きく上回っていました。友人と政治の話をする、しない、でも同じ傾向です。

 つまり政治が身近な話題だった若者ほど投票へのハードルは低い、ということになりそうです。

 10日夜のテレビは選挙報道一色です。11日の新聞朝刊もそうです。投票した人も投票しなかった人も、食卓で家族と、あるいは学校の休み時間にクラスメートと、選挙結果について感想を述べ合うのはどうでしょう。(報道部デスク・岸本達也)

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