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投票の手続きする有権者=10日、神戸市中央区山本通1
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投票の手続きする有権者=10日、神戸市中央区山本通1
投票する有権者=10日、神戸市中央区山本通1
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投票する有権者=10日、神戸市中央区山本通1

 参院選の投票が締め切られる午後8時が近づいています。締め切りとほぼ同時に、テレビやインターネットでは「○○さん当選確実」などの情報が一斉に流れ始めます。

 皆さんが投じた1票は、各投票所から開票所に集められ、おおむね午後9時以降に開票されます。開票が始まっていないのに、誰が当選したのかが分かるカラクリとは、どうなっているのでしょうか?

 報道機関は、自治体の選挙管理委員会が公式発表する前に、誰が当選するかを見極め、少しでも早く伝えるために取材や調査を行っています。

 担当記者は、立候補者の陣営に取材し、どんな組織から支援を受けているか、地盤とされる強い地域はあるのか、などの情報を蓄積していきます。客観的なデータも判断には必須で、投票の傾向を探るため、電話などによる情勢調査を行います。

 さらに、選挙戦が始まると、期日前投票所に調査員を配置し、投票を終えた人に誰に投票したかを尋ねます。文字通りの「出口調査」で、これが最も重要なデータになります。投票日も各地の投票所で同様に実施し、即座に集約します。

 1位の候補者の得票率が2位以下に大きな差をつけている場合など、これまでの取材や調査データを踏まえて判断できれば、午後8時を待って「当確」を打つことになります。

 接戦となった場合は、開票作業の進展を待ちます。開票所にも記者を配置し、目視や双眼鏡で候補者や政党ごとの票の束を確認するなどします。選管からの途中経過の発表も加味して、開票が終わっていない票の数などもにらみながら、1位と2位の得票差を見極めて当確を打ちます。差が読めない僅差の大接戦では確定を待つこともあります。(選挙担当デスク・井関 徹)

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