新型コロナウイルス対策の行動制限が解除され、兵庫県内の観光地、集客施設などでもイベントを再開する動きが広がっている。コロナ禍が長引いた打撃は根深く、関係者からは「失ったものが大きすぎる」「元に戻るのか」と切実な声が上がる。ただ、舌戦が始まった参院選で観光支援などを取り上げる候補者は限定的。有権者は感染対策と観光推進、インバウンド(訪日客)拡大を両立させる施策に注目している。(井川朋宏、津谷治英)
県内では3月下旬、まん延防止等重点措置が解除された。今月1日には飲食店に求められていた少人数、短時間利用の制限もなくなり、10日には外国人観光客の受け入れが約2年ぶりに再開された。
神戸・元町の南京町では今月上旬、端午節のイベントで幾重もの人垣を前に獅子舞が披露された。2月の春節祭では、催しの規模を縮小したため出演できなかった。
「この2年は苦しかった。夢にまで見た瞬間を迎えられてうれしい」。南京町商店街振興組合の曹英生理事長(65)は目を細める。昨年末から人出は戻り始めたが「欧米に比べて国の対応が慎重で、経済の復活が遅れている。観光業を支援して活気ある日本にしてほしい」と求める。
世界文化遺産・国宝姫路城には、コロナ禍前の2019年度、約155万人が訪れた。外国人客が入城者の4分の1程度を占めていた。しかし、20、21年度は緊急事態宣言に伴う休業もあり、それぞれ40万人前後に落ち込んだ。
22年度は4、5月に計約16万7千人が来訪し、19年度の同期比で約4割まで戻った。同城管理事務所の遠周重樹所長(51)は「このまま沈静化してほしい。感染対策を続けて、内外から集客を増やしたい」と期待する。
◇
苦戦が続いたホテル業界でも、利用回復の兆しが見られる。
神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸市中央区)は、2年前に緊急事態宣言が出された直後、来日客や国内団体客がほぼゼロとなり、大規模披露宴の延期が相次いだ。しかし、ここにきて少しずつ個人客は持ち直し、3年ぶりに夏恒例のビアガーデンを再開した。今後は挙式にも注力する。
3年後には大阪・関西万博を控え、台湾などアジアの団体客の回復を見込む。松岡正総支配人は「関西、兵庫全体の観光の魅力を底上げすることが重要。ともに活動してきたホテルや県、神戸市と連携し、長い視点で観光を強化したい」と力を込める。
日本一の酒どころ灘五郷も、インバウンド需要の回復を心待ちにしている。清酒「福寿」の蔵元・神戸酒心館(同市東灘区)はこの2年、直売店やレストランの客数が激減した。
コロナ禍前は外国人客が定着していただけに、久保田博信副社長は「回復には時間がかかる。安心、安全が日本観光の看板。大阪・関西万博も近く、国や自治体はインバウンドが安心して日本を訪問できる環境づくりに知恵を絞ってほしい」と話している。
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