22日に公示、7月10日に投開票される参院選は、改選議席124(兵庫選挙区は3)と、非改選の神奈川選挙区の欠員1を補う「合併選挙」を合わせ、計125議席を巡る舌戦が繰り広げられる。3年に1度、国政に大きなインパクトを与えてきた参院選。近年の結果を振り返ってみた。
解散・総選挙がなく、議員数も衆議院に比べて少ない参議院。だが、議席の半数を対象として争われる3年に1度の選挙が、時に政局を大きく動かすきっかけとなってきた。
記憶に新しいのが2007年、「ねじれ国会」を生み出すことになった参院選。自民、公明の連立与党は衆参両院で過半数を握っていたが、年金記録不備問題や相次ぐ閣僚の失言で内閣の支持率が急落した。臨んだ選挙戦では歴史的大敗を喫し、民主党が参院第1党に躍り出た。
その結果、衆院は与党、参院は野党が過半数を占める状態となり、厳しい政権運営を迫られた当時の安倍晋三内閣は約2カ月後に退陣した。
勢いに乗った民主党は09年の衆院選を制して念願の政権交代を果たす。だが、10年の参院選では直前に当時の菅直人首相が消費税増税に言及。これが大きな逆風となって惨敗し、今度は自民などの野党が参院、民主などの与党が衆院で過半数を占めることになった。
この間、兵庫選挙区(当時の改選数2)でも全国と同様の結果に。07年は民主候補が同選挙区の過去最多得票数でトップ当選し、自民候補を突き放した。だが10年は自民候補が最多の票を獲得し、民主は2人を擁立したものの、ダブル当選はならなかった。
◇
以降は自民、公明の両党が政権基盤を固めていく。
12年の衆院選で圧勝し政権を奪還した両党は、翌13年の参院選でも勢いが衰えなかった。経済政策「アベノミクス」などで支持を訴えた自民は、現行制度で過去最多の議席を得て参院第1党に復帰。公明と合わせて過半数を占め、「衆参のねじれ」は解消された。
この前後から、地域政党から誕生した旧日本維新の会が国政選挙でも存在感を見せ始め、13年の参院選兵庫選挙区では自民に次ぐ2番手で維新候補が当選。一方の民主候補は議席を落とした。
その後も自公は安定した政権基盤を維持し、やがて選挙の焦点は「与党か野党か」ではなく「改憲勢力の議席数」に移っていった。
◇
16年の参院選の結果、非改選も合わせて自公やおおさか維新の会などの改憲勢力が3分の2を超え、国会発議に必要な議席数を確保した。ただ19年の選挙では自公は改選過半数を維持したものの、改憲勢力は3分の2を割る結果に。衆院で野党第1党となった立憲民主党が堅調な戦いぶりを見せ、おおさか維新から改名した日本維新の会も議席を増やした。
16年から改選数が3になった兵庫選挙区では、同年に自民、公明、おおさか維新が、19年に維新、公明、自民がそれぞれ当選。改憲勢力が議席を独占し、旧民主系は選挙区で参院の議席を失った。
今回の参院選後は衆院の解散がない限り、3年間は国政選挙の予定がない。神戸大大学院の品田裕教授(選挙制度論)は「盤石の基盤を築いた自公政権に対し、挑戦権を得る政党がどこになるかを見極める戦い」との見方を示す。(安福直剛)
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