阪神・淡路大震災の教訓を伝える兵庫県内の防災学習施設で、全国から修学旅行生の来訪が急増している。新型コロナウイルスの感染状況が改善し、従来訪れていた学校が戻ったことに加えて、混雑する東京などの大都市を避けて新たに選ばれる動きがみられるという。過去最多の予約が入った施設もあり、担当者は「各地で大規模災害が相次ぎ、わがことと捉える危機感が広がっているのでは」との見方を示している。(上田勇紀、井川朋宏)
震災の被害や教訓を伝える防災学習・研究施設「人と防災未来センター」(神戸市中央区)。緊急事態宣言の影響もあって2020年度以降は来館者が減り、語り部らが体験を伝える機会が激減していた。
しかし、各地で地震、台風、豪雨などの被害が続発する中、宣言やまん延防止等重点措置が解除されたことを受け、22年度は関東、中部地方などの修学旅行生が訪れるようになった。4、5月の2カ月で高校生は約5千人が来館し、コロナ禍前の19年度の水準に回復した。小中学生も1万人を超え、6割まで戻った。
今月修学旅行で訪れた三重県伊賀市立緑ケ丘中学校は例年、東京に出掛けていたが、昨年までの2年は感染拡大を受けて三重県内で実施していた。今年は兵庫県に足を延ばし、同センターを行程に組み込んで防災を学んだ。
愛知県岡崎市立額田中学校も定番だった東京を避けた。昨年と一昨年は、秋に延期した上で三重や石川、福井県を訪問したが、今年は関西に決めて今月、同センターで防災教育に取り組んだ。
同校3年の男子生徒(14)は「被災地で被害の大きさを実感した。いつ起こるか分からない災害への危機感を覚えた」と話し、熱心に見て回った。
地震を引き起こした野島断層を保存する北淡震災記念公園(淡路市)は、昨年と一昨年、6月の入館者は2千人程度だったが、今年は約1万人の予約が入り、うち約9割を小中高校生が占める。
米山正幸総支配人(56)は「災害時は大人に守ってもらえると思っている子が多い。自分の命は自分で守る意識を持っているだけで、いざというときの動きが変わる」と、自らの被災体験を熱心に伝える。
今月見学した京都市立市原野小学校6年の女児(12)は「震災の映像は見たことがあったけど、体験コーナーの揺れはものすごかった。対策をしたい」と力を込めた。
神戸市長田区の地域交流拠点「ふたば学舎」も、例年は年間13~15件だった震災学習の申し込みが、22年度は43件と過去最多に上った。全国から修学旅行で訪れる児童生徒が多いといい、担当者は「防災をより広く発信できる」と話している。
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