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兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5
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兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県の斎藤元彦知事は7日の県議会本会議で、早産などにより1500グラム未満で生まれた「極低出生体重児」の成長を記録できる「リトルベビーハンドブック」を、独自に作成する方針を示した。今後、専門医や保護者らの意見も聞いて準備を進める。

 公明党・県民会議の小泉弘喜議員の質問に答えた。県によると、2020年に県内で生まれた極低出生体重児は282人で、新生児全体(3万6953人)の0・8%だった。

 現行の母子健康手帳に掲載されている成長曲線は、身長は40センチ、体重は1キロから始まっている。このため極低出生体重児の場合、月ごとの成長を記入できないケースがあり、落ち込む保護者も多いという。リトルベビーハンドブックは保護者自身が成長曲線や発育の特徴を記入し、母子健康手帳と併せて利用する。

 斎藤知事は、答弁で「成長曲線から外れたときの心理的影響は確かにある」と指摘。県独自のハンドブック作成に向け、「県立こども病院の医師や市町、低出生体重児の保護者の意見も踏まえ、しっかり対応していきたい」と話した。

 同様のハンドブックは全国でも導入が広がりつつあり、県によると、4月時点で静岡県や福岡県、尼崎市など8県6市が交付している。(田中陽一)

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