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 兵庫県の斎藤元彦知事は6日、県教育委員会が2月に公表した県立豊岡聴覚特別支援学校(豊岡市三坂町)と、県立出石特別支援学校(同市出石町)を来春に統合する計画を巡り、「準備期間が1年では短すぎる」と言及した。保護者らから見直しを求める声が上がっており、統合の時期を延期する方向で県教委と協議する意向を示した。

 斎藤知事が定例会見で答えた。県教委は2月、2023年4月に両校を統合する計画を発表。少子化を背景に、集団学習の機会を確保するには「発展的統合が必要」と判断した。

 豊岡は幼稚部から中学部まであり、聴覚障害部門と、知的障害部門で児童と生徒が在籍。出石では小中高等部で知的障害のある児童と生徒が学ぶ。統合計画では、新設校は出石校舎を活用。0~2歳児の療育方針を支援する保育相談部を新設し、豊岡にある寄宿舎は廃止するとした。

 一方、県教委や学校の説明を受けた保護者らは、統合までの準備期間の短さや寄宿舎廃止による入学の制限を懸念。要望した聴覚障害部門での高等部設置も反映されず、計画の見直しを求めて署名活動を始める動きも出ている。

 斎藤知事は「保護者への説明が不足していたと反省している。現地の実情を関係者と話し合い、丁寧に合意形成を図ることが大事だ」と述べた。来週にも豊岡市を訪ね、市長らと意見交換するとした。(金 旻革)

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