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受賞を喜ぶ(左から)橋本浩明さん、梅田千絵さん、三坂賢二郎さん=大阪市中央区、ウイングフィールド
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受賞を喜ぶ(左から)橋本浩明さん、梅田千絵さん、三坂賢二郎さん=大阪市中央区、ウイングフィールド

 第24回関西現代演劇俳優賞の授賞式が大阪市内であり、阪神・淡路大震災を描いた群像劇「ブンヤ、走れ!」に出演した関西芸術座(大阪市)の梅田千絵さんら3人が大賞に選ばれた。

 同賞は、関西の劇評家による「現代演技論研究会」が1998年に創設。大賞は年間の公演で最も優れた俳優に贈られ、今回は2021年の舞台が対象。

 梅田さんは、震災で被災した神戸新聞社がモデルの同作で、発行継続に向けて編集全権を任される論説委員を好演。台本を深く読解し、理知的な声によるせりふに説得力があったと評価された。梅田さんは「観客に受け入れられるか心配だったが、ええぞと言ってもらえたと感じる」と喜びを語った。

 兵庫県立ピッコロ劇団(尼崎市)の三坂賢二郎さんは、「波の上のキネマ」など3作品で主要キャストを演じた。汚れ役で一皮むけて二枚目を脱したとの賛辞に、「役を作るのに自分の内側でなく、外側に探すようになった。引き続き精進していきたい」と述べた。

 橋本浩明さんは、大阪教育大付属池田小事件をモチーフとした「丈夫な教室」での振り幅の大きい演技により受賞。同作は、伊丹市立演劇ホール「アイホール」の企画「現代演劇レトロスペクティヴ」の一環として上演が実現した。

 奨励賞は該当者なし。

 「ブンヤ、走れ!」は5月7日午前11時と午後4時、神戸ハーバーランドの神戸新聞松方ホールで再演される。同ホールTEL078・362・7191

(田中真治)

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