神戸市などが主催する「1・17のつどい」は神戸・三宮の東遊園地で開かれ、竹や紙の灯籠約5千本の明かりで「忘 1・17」の文字が浮かび上がった。
参列者は地震発生時刻の午前5時46分に黙とう。遺族を代表し、神戸市東灘区で姉の西田瑞恵さん=当時(17)=を亡くした大阪府茨木市の田代作人(さくと)さん(37)や久元喜造神戸市長が「追悼のことば」を述べた。
今年は東遊園地が再整備工事中のため、灯籠の数を減らすなど例年よりも規模を縮小。午前7時までに約4千人が訪れた。(長谷部崇)
■遺族代表のことば(要旨)田代作人(たしろ・さくと)さん(37)歌う、当たり前じゃない日々を
あの時の記憶は鮮明に覚えています。地震直前、手洗いに行くと空は夕景のようにきれいで不気味でした。布団に戻った瞬間、揺れ、屋根が落ちてきました。気が付くとがれきと土ぼこりの中。這(は)い出しました。
家のがれきの上から叫んでいると、妹を抱えた母と父、長男が駆け付けました。近隣の人が集まり、姉の遺体をがれきの中から出してくれました。姉が無事に助け出されたように見えたので、母が診察室から出てきて首を横に振った時は自分が自分じゃなくなるような、とにかく人生で最もつらい瞬間でした。
7人家族できょうだいが5人と大所帯のわが家は父と母、当時17歳だった姉で成り立っていました。家事を手伝い、部活に励み、先生になる夢のため、アルバイトで予備校に通うお金を稼ぐような姉でした。震災前日、部屋をのぞくとイヤホンで音楽をノリノリで聴きながら勉強していたので、イタズラで頭を振るまねなどをしたら怒られ、その日、口をきいてもらえませんでした。「明日謝ればいいわ」。それが姉との最期でした。
身をもって知った、当たり前が当たり前じゃないということ。家族を、今日を大切に。それでも、いつ誰がどうなるか分からない(という)脅迫めいた気持ちを保ち続けて生きていけるほど僕は強くありませんでした。うそや過ち、時には人を裏切りました。
立ち返る機会を与えてくれたのは自分が書いた歌でした。今は仕事としてこの時期が近づくと歌います。大切なものに気づき、見つめ直す戒めとなりました。父と母には震災は、姉を奪った恨むべきものだと思います。両親にとって忘れたい出来事を忘れないように歌う僕は親不孝かもしれません。ただ、育ててくれたこと、感謝しています。これからの当たり前じゃない日々を歌い、生きていきたいと思います。
■追悼のことば(要旨) 久元喜造 神戸市長
阪神・淡路大震災から27年がたちました。震災により亡くなった方々に心より哀悼の意を表します。
昨年も集中豪雨による土砂崩れや河川の氾濫、震度5以上の地震などの自然災害により、日本各地で大きな被害に見舞われました。海外でも自然災害による被害が相次ぎ、新型コロナウイルス感染症との闘いは今なお続いています。
あの震災のとき、私たちは国内外から多くの支援をいただき、市民の力で復興を果たすことができました。その感謝の気持ちを忘れることなく、防災・減災、健康・安全などの分野で、他の都市や地域に貢献する都市であり続けます。そして、震災の経験を将来にわたって継承し、来る災害への備えを進めてまいります。
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