自らが口にした「圧倒的な勝利」だった。31日投開票の神戸市長選は、現職の久元喜造氏(67)=自民、立民、公明、国民推薦=が最多得票を更新し3選を決めた。国や兵庫県とも連携した、すきのない行政手腕が分厚い信任を獲得。ただ迎える3期目は、待ったなしの新型コロナウイルス対応や、止まらない人口減少への対策が求められる。都心・三宮の再整備も本格化する。150万都市の未来を託された久元氏は、喜びに湧く事務所で表情を引き締めた。
投票が締め切られた午後8時すぎ、早くも「当選確実」の報が届いた。神戸市中央区の支援者が集まったビルの一室に、久元氏が姿を見せると拍手に包まれた。久元氏は時折笑みを浮かべて感謝の言葉を述べ、「ポストコロナをにらんだまちづくりが必要だ。神戸を安定した成長軌道に乗せる」と道筋を示してみせた。
選挙戦はコロナ禍で、過去2回とは様相が異なった。告示前は市のコロナ対応を優先。告示後も密を避けるため、個人演説会を開かず、活動は街頭を中心にした。陣営関係者は「街頭演説で立ち止まる人は少ない。手応えを感じにくい選挙だった」と振り返る。
ただ、組織選挙は機能した。自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党の4党が支え、約750団体から推薦を受けた。
告示前、独自候補の擁立を断念した日本維新の会の松井一郎代表(57)は「与野党相乗り」と批判した。しかし、維新の「参戦見送り」の表明こそが、久元氏にとって最大の不安定要素が消えた瞬間だった。
街頭では、動きだした都心・三宮再整備の成果を盛んにアピールした。巨額投資に伴う財政の圧迫が避けられず、風当たりが強まっていたためだ。
告示日の演説では「神戸のまちづくりを前に進めるのか、ゼロからやり直すのか」と問いかけた。今春に「神戸三宮阪急ビル」が開業し、選挙前には、新たなJR三ノ宮駅ビルの概要も公表された。都心再整備に対する市民の期待に、自身の強いメッセージを重ね、整備中止を求める対立候補の訴えをはねのけた。
しかし、課題はほかにもある。神戸市は人口減少に歯止めがかからず、現在の人口は政令市で7位に転落。久元氏は選挙戦で「神戸を見違えるようなまちに再生し、人や投資を呼び込む」と繰り返した。
その真価が問われる3期目。久元氏は「神戸をわくわくする街、面白いことがある街にしたい」とした上で「平穏な日常を守り経済を回すため、まかれた種を大きく育てる」と語った。(三島大一郎、初鹿野俊)
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