底力で猛追を振り切った。兵庫11区では自民党前職の松本剛明氏(62)が日本維新の会新人らの挑戦を退け、8選を確実にした。「大きな力で激戦を勝たせていただき、感謝している」。吉報を受けて姫路市内の選挙事務所に姿を現し、安堵の表情を見せた。
旧民主党を離れ、自民公認で臨んだ2度目の戦いだった。旧防衛庁長官の父、故十郎氏から受け継いだ保守地盤は厚く、前回は約10万9千票を獲得して圧勝。今回も安泰との見方は強かった。
だが、新型コロナウイルス禍はベテランの戦略を狂わせた。小まめに顔を出してきた地域の行事は軒並み中止や縮小となり、有権者と接する場は失われた。公示後の定番だった個人演説会も序盤のうちは感染予防から控え、手応えをつかむ機会が大幅に減った。
誤算はほかにもあった。10月上旬に発足した岸田文雄新内閣は支持率が期待したほどには上がらず、対立候補からは安倍、菅政権で高まった政治不信やコロナ対応でのつまずきをやり玉に挙げられた。
選挙戦では党政調会長代理として仕事を共にした岸田首相との関係を前面に出した。パンフレットには政調会長時代の同首相と撮影した写真を添え、距離の近さをアピール。大学の学費に出世払い型の奨学金を導入する持論も繰り返し強調し、「岸田首相の所信表明演説でも入れていただいた」と胸を張った。
有権者の関心が高いコロナ対策では「満点をいただけるとは思っていない」と批判を受け入れつつ、「直すべき部分を直せる実行力がある」とも強調。播磨臨海地域道路の前進や姫路港の港湾整備の新規事業化といった地元への貢献を伝えることも忘れなかった。
維新の追い上げを許した中盤以降は個人演説会も解禁し、陣営関係者らが「情勢は厳しい。維新の風を食い止めよう」となりふり構わず呼び掛けた。自民の地元県議、市議は緊急の対策会議を開いて組織を引き締め、公明党の県本部も地方議員に支持者回りの徹底を指示した。
もつれた戦いを最後は組織力で制したが、得票は前回から1万6千票以上減らした。喜びに沸く事務所で、松本氏は「厳しい状況に政治が応えられていないという声を真摯に受け止め、前に進んでいきたい」と決意を語った。
(田中宏樹、安藤真子)
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