■選択的夫婦別姓、今こそ
名刺、事務所の看板、表札…社会生活の上ではほぼすべて、旧姓の石橋を使っています。それでも、携帯電話の契約や公的な書類などに戸籍上の姓の使用を強いられることもあり、通称名使用の限界を感じます。
法務大臣に諮問された法制審議会が、選択的夫婦別姓制度の導入を盛り込んだ民法改正要綱を答申したのは1996年。当時指摘を受けたほかの項目はいずれも法制化されるなどし、答申に沿った対応がなされました。別姓問題だけが法案提出すらされず、無視され続けてきたのです。
戸籍の姓の後ろにかっこ書きで石橋と書かれることがあります。この表記、見るのも嫌です。「かっこで書かれていればいいだろう」というメッセージが聞こえてきそう。
通称使用の拡大で不便が解消されるとも言われますが、便利、不便という問題以上に、名前は個人を表すもの。結婚によって改姓を強いられることは、人格権の侵害です。足を踏んでいる方は痛みを感じませんが、踏まれている方は痛くて、悲しくて、苦しんでいます。
結婚以来、30年以上我慢し、1日でも早い別姓制度の導入を待ち望んできました。当時は夫婦別姓を望むなんて非難ごうごう。「夫を愛していないのか」「結婚して、仕事もできて何が不満なのか」と言われました。まっとうな法案ですから、黙っていても数年で導入されるだろうと思っていたら、30年もたってしまった。
これまで思いはあっても、別姓制度に対する意見を公にしたことはありませんでした。2015年に、最高裁判所が夫婦同姓規定を合憲と判断した時には絶望し、何も思うまいとあきらめていました。
ただ、最近は「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」など若い世代の活動も活発になり、子どもたちにこの問題を先送りしてはならないと強く思うようになりました。再び夫婦同姓規定の憲法判断が問われた今年の最高裁決定の前後には、事務所のブログに初めて意見をつづりました。
選択的別姓制度への反対意見には、感情論ばかりで、合理的な理由は見当たりません。これ以上先送りは許されず、変えるのはいましかありません。
一部の政治家の思い描く家族像だけしか認めない、いまの日本では、先がありません。多様な家族観が認められる社会になってほしいとの思いを込めて投票先を選びたいと思います。(小尾絵生)
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