兵庫県の斎藤元彦知事は２０日、全国知事会の新型コロナウイルス緊急対策本部会議にオンライン出席した。同日に県内が緊急事態宣言対象地域になったことに触れ、「県民に自粛疲れが出ている。何のために頑張るのかを示す意味でも、国に出口戦略を示してもらうことが大事だ」と述べた。

　具体的には、宣言解除を判断する基準や、ワクチンを２回接種した人に対して認める行動の緩和などを国が示す必要性を強調した。

　出席後、記者団の取材に応じた斎藤知事は、連日県内で千人前後の新規感染者が続く現状を「まさに踏ん張りどころ。県民と一緒になって難局を乗り越えたい」と決意を表明。外出の半減や会話時のマスク着用徹底を呼び掛けた。全国知事会が提言したロックダウン（都市封鎖）には「法整備や私権との兼ね合いがあり、今すぐには難しいのでは」と慎重な姿勢を見せた。（大島光貴）

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