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普段と変わらない様子で出勤する県庁職員ら=19日午前、神戸市中央区下山手通5(撮影・中西幸大)
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普段と変わらない様子で出勤する県庁職員ら=19日午前、神戸市中央区下山手通5(撮影・中西幸大)

 自民党県連が二分して対決した「保守分裂選挙」となった18日の兵庫県知事選は、元大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)が初当選を勝ち取った。兵庫県庁での勤務経験がなく、初めて日本維新の会が推薦した新知事が誕生することとなり、その手腕や手法に注目が集まる。新たなトップを迎える県庁では期待と戸惑いが広がった。

 選挙から一夜明けた19日朝、県庁前では普段通りの出勤風景が見られた。「みんな変わらぬ様子で業務を進めているけど、どこか落ち着かない様子はあります」と30代の女性職員。

 斎藤氏はこの春まで3年間、大阪府の財政を担ってきた。補助金を見直すなど、“維新流”の行政運営を警戒する職員は少なくない。

 女性は選挙結果について「投開票日前の報道で、ある程度予想していた。驚きはない」とするものの、「必要な事業が削られてしまうのではないか。自民党県連内に残る『しこり』が、県政運営に影響しないかという心配もある」と不安を口にした。

 一方、50代男性職員は「県庁出身ではない方を知事で迎え入れるのは楽しみでもあり、身が引き締まる思い」と語る。

 当選インタビューで斎藤氏が、県庁職員の「働き方改革」に優先的に取り組む姿勢を示したことが印象に残ったという。「県民のためのクリエーティブな活動に時間を費やすという意欲を感じた。どんな形で具体化されるのか期待したい」

 また、兵庫県を長く離れていた斎藤氏に厳しい注文も。男性幹部の一人は「政策展開を急ぐ前に、まずは県政のことをちゃんと勉強してもらわないと困る」とくぎを刺した。(金 旻革、末永陽子)

【特集ページリンク】兵庫県知事選2021

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