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「窮屈な時代。学び方も変わっていく。時代は大きな転換期」と話す信岡さん=神戸市東灘区魚崎北町、灘高校
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「窮屈な時代。学び方も変わっていく。時代は大きな転換期」と話す信岡さん=神戸市東灘区魚崎北町、灘高校

 キャンパスを持たず、地方に留学しながら学ぶ「さとのば大学」の発起人として注目を集める社会起業家の信岡良亮さん(41)がこのほど、神戸市東灘区の灘高校で「幸せ」について考える授業を行った。(鈴木久仁子)

 信岡さんは東京のITベンチャー企業で働いていたものの、環境問題に深く関心を持つようになり、都会を離脱。島根県隠岐諸島の中ノ島、海土町に移住し、地域と都市との関係や、時代の価値観を見つめ直す経験を積んだという。「島で暮らし始めたら、東京にいる時より社会の成り立ちが分かるようになった。2歳から80歳の人と話し、異業種の人と付き合う中、人口減で、経済が衰退していく国で幸せになるとは」を考えた。6年半の島生活は地域プロジェクトを実践しながら学ぶ大学創設に結実する。

 授業を受けた3年生の教室からは「日本社会や未来を考えるとしんどいから、見ないようにしてきたが、その原動力はどこからくるのか」「テクノロジーの発展は幸せにつながらないのか」などの質問が出た。

 信岡さんは「これからは親世代の『普通』を目指しても賃金は上がらない。だからといって諦めるわけにはいかない。既存の垣根を越え、仲間をつくり、未来へアクションしてほしい」と呼びかけた。

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