神戸市は生態系保護を目的に、外来種のアカミミガメ(ミドリガメ)を捕獲する団体を募集している。捕獲数に応じて補助金も交付する。全国の河川で繁殖するアカミミガメは在来種に悪影響を及ぼすため、今年6月から輸入や放流を規制する「条件付特定外来生物」に指定された。
環境省によると、米国原産のアカミミガメは1950年代後半から輸入され、縁日などで売られて全国に広がった。河川で繁殖した個体は、在来種イシガメの減少や水生植物への食害などを起こすことが確認されており、市では2016年度から補助金を設けて防除に取り組んでいる。
補助額は0~5匹で1万円、6~15匹で2万円、36匹以上5万円。昨年度は953匹が持ち込まれた。
また神戸版レッドデータに掲載された希少種の保護活動や、ブラックリスト掲載種の防除活動に取り組む団体には上限10万円を交付。河川や海岸の清掃活動には上限3万円を交付する。
いずれも市のホームページで申請書を入手し、市自然環境課(TEL078・595・6216)へ郵送やメールで提出する。(井沢泰斗)