■プロ初の大けが崩れた打撃
オリックスでレギュラーをつかんだ坂口智隆(38)は2008年からの4年間、充実のときを過ごす。打率は常に3割前後をキープし、外野守備ではゴールデングラブ賞を連続受賞。10年オフには年俸1億円(推定)に達し、球界を代表する選手の一人となった。
しかし12年、大きな試練が坂口を襲う。5月17日、東京ドームの巨人戦でのことだ。
一回無死一、三塁のピンチで、センターの坂口の前に浅いフライが上がる。猛然とダッシュしてダイビングキャッチを試みたが、そのまま前に転がって右腕を地面で強打。担架で運ばれ、退場した。診断は「右肩肩鎖(けんさ)関節の脱臼」。鎖骨と肩甲骨を結ぶ靱帯(じんたい)も複数、切れていた。
それでもシーズン終盤には1軍に復帰し、10月に就任した森脇浩司監督から野手の中心選手に挙げられた。年明けに取材した自主トレーニングでは、約90メートルの遠投をこの目で見た。順調な回復ぶりに思えた。
しかし、打率は13年から2年連続で2割3分台と低迷。30歳で迎えた15年も打率2割6分2厘で、出場は36試合にとどまった。
腰痛や右肘痛にも苦しんだ。それらを含めて「右肩の影響では」と話すのは、大阪で整骨院を営み、坂口の体を長年ケアしてきた斎藤行央(いくお)さん(45)だ。
整形外科の経験もある斎藤さんによると「筋肉や靱帯は、一度切れると同じ組織には戻らない」という。くっついた箇所は「結合組織」と呼ばれる別組織に変わり、従来より脆弱(ぜいじゃく)になる。元に戻らない右肩の動きの悪さをカバーしようとして、腰や肘に痛みが出ることは十分考えられる。
痛みとの長い闘いが始まった。深刻だったのは、磨いてきた打撃が崩れたことだ。前回触れたように、それまでは投手側に体を動かしながら、バットを持つ両手は後ろに残し、そこからの鋭いスイングや巧みなバット操作で安打を量産してきた。それが負傷後は右肩の可動域が狭くなり、両手が体と一緒に前に出てしまう。
「これって僕にとっては致命傷」と坂口。タイミングもうまく取れなくなり「気持ち悪いほどだった」という。プロ入り後のけがといえば肉離れ程度で、克服して復帰した経験が少ない。体は変化しているのに「元の打ち方に戻そう、戻そうとしていた」。過去の映像などを参考にもがき続けるも、成績は上向かなかった。
球団から厳しい選択を迫られたのは、その秋のことだった。=一部、敬称略=

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