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特殊詐欺を2件連続で防ぎ署長感謝状を武田英雄署長(右)から受け取るセブン-イレブン店員の高橋幸平さん=神戸市東灘区御影中町2、東灘警察署
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特殊詐欺を2件連続で防ぎ署長感謝状を武田英雄署長(右)から受け取るセブン-イレブン店員の高橋幸平さん=神戸市東灘区御影中町2、東灘警察署

 8月に2件の特殊詐欺被害を未然に防いだとして、兵庫県警東灘署は7日、セブン-イレブン神戸住吉本町店(神戸市東灘区住吉本町1)の高橋幸平さん(37)に署長感謝状を贈った。2件とも、だまされた人はパソコンのウイルス除去費として電子マネーカードを買うよう指示されていた。(綱嶋葉名)

 同署などによると、1件目は8月6日の午後4時ごろ、同市東灘区に住む70代男性が来店し、電子マネーカード「グーグルプレイギフトカード」5万円分の購入を申し出た。高橋さんが用途を尋ねると「パソコンのウイルス除去費用を電子マネーで支払うように指示された」などと話したという。

 不審に思った高橋さんが「ありえない、それは詐欺です」と県警本部が作成した啓発チラシを見せながら説明し、同署に連絡。不安がってパソコンに関する質問をし続ける男性に対応しながら、署員の到着まで店内に引き留めた。

 2件目は同月10日の午後7時ごろ、同区の80代男性が来店。グーグルプレイギフトカード5万円分を購入しようとしたため、理由を聞いたところ、やはり「パソコンのウイルス除去費用」だった。高橋さんは説得して同署に連絡した。

 東灘署によると、2件とも自宅のパソコンを使用中に突然、警報音と共に「ウイルスに感染しています。マイクロソフトのサポートが受けられます」といったメッセージが現れた。そこに表示されていた電話番号に自宅の固定電話からかけると、電話を切らずに電子マネーを買って戻ってくるように指示された。

 男性2人は後日、同店を訪れて感謝を述べたという。高橋さんは「詐欺は本当に腹が立つので、防げて本当によかった」とほっとした表情。「買いに来る人は電子マネーを購入したら解決できると信じている。声かけは難しいが、怒られたとしても声をかけ続けていきたい」と話していた。

 同署管轄内では、7日時点で今年1月~7月末までに架空請求詐欺が9件発生し、被害額は約670万円。還付金詐欺も6件、約400万円の被害が出ているという。

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