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制服と私服。自ら選んだ服装で登校する須磨友が丘高校の生徒=神戸市須磨区友が丘1(撮影・長嶺麻子)
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制服と私服。自ら選んだ服装で登校する須磨友が丘高校の生徒=神戸市須磨区友が丘1(撮影・長嶺麻子)

 兵庫県立須磨友が丘高校(神戸市須磨区)で8日、制服と私服の併用が始まった。成人年齢が18歳に引き下げられるなど社会の流れが変わる中、生徒の自ら考え、選ぶ力を育もうと同校が校則を変えた。初日は3~4割程度の生徒が私服姿。交流サイト(SNS)のコーディネートを参考にするなどした生徒らは、珍しそうに服装を眺め合いながら登校した。(綱嶋葉名)

 神戸市内の県立高では長田や星陵などが既に私服登校を導入。いわゆる「ブラック校則」が話題になる中、須磨友が丘は、川崎芳徳校長が中心となり3年前から校則緩和を進めてきた。

 校内で電源を切るよう決められていたスマートフォンは、終礼後や昼休みは使えるよう変更。白に限ってきた男子の肌着も派手な色以外は認めることにした。

 制服と私服の併用は昨年夏に検討を始め、保護者や卒業生の理解を得ながら準備。4月から性別を問わず2種類の制服を選べるようにした上、一斉の衣替えもやめ、併用につなげた。

 私服はスリッパやハイヒール、はだし、他校の制服など以外で、学校生活に適していればよい。本年度は9月23日までと、12月の期末試験終了後から2月の卒業式までの期間に限り、式典や試験中は制服着用を求める。来年度以降については様子見しつつ検討する。

 前年度の受験生向け説明会などで私服併用の導入を伝えたところ、本年度の出願倍率は推薦入試で前年比0・4ポイント増の1・48倍になり、一般入試でも上がったといい、学校のイメージアップにもなっている。

 8日は制服と私服の生徒が並んで登校した。私服姿の2年の女子生徒(16)は「前日に友達と相談した。SNSに上がっていた大学生の1週間コーデを参考にした」と笑顔。別の2年の女子生徒(16)は「冬はセーラー服で寒かった。自由な服が着られてうれしい」と話した。

 学校と一緒に私服併用に取り組んだ前生徒会長の3年山下幸大さん(17)は「思ったより私服が多くて驚いた。校則が変わることで校内の雰囲気が良くなっている」と満足そうだった。

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