学校現場が抱える課題を解決するために、情報通信技術(ICT)と新聞社の資産を生かす方法を考える勉強会「教育ICT×神戸新聞 先生アイデアソン」が21日、神戸市中央区東川崎町1の神戸新聞社であった。教員、通信会社や新聞社の社員ら、普段は顔を合わす機会が少ない約40人が集まって意見を交わした。(中川 恵)
神戸新聞社はNTTドコモと電通と協力し、昨年、総務省の実践モデル事業として、ICTを活用した郷土愛を育む授業を実施した。勉強会は、教育現場の声を反映して「神戸モデル」を確立しようと開いた。
まず、西脇市立西脇小や宍粟市立都多小など小中学校6校の代表らがICTを活用した授業展開を紹介した。
続いて、参加者は4班に分かれ、教員が抱える課題を共有した。情報教育▽教員の指導力向上▽情報収集と整理の仕方-などが挙がり、ICTや新聞社を活用できそうな課題について、具体的な解決方法を考えた。
ある班は、子どもにインターネット利用のモラルなどを学ばせる際、新聞社が情報を取捨選択しながら記事を書くというノウハウを生かせるのでは、と発表した。授業に役立つ情報をICTでつなぐ▽ICTを使った授業を取材しデータベース化する-などもあった。
兵庫教育大学大学院の森山潤教授は「未来をたくましく生きる子どもを育てるため、多様な背景の人が集まった。今日出た意見をそれぞれの現場で試し、持ち寄ることでさらに改善される」と話した。
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