神戸新聞社提案の総務省モデル事業で、情報通信技術(ICT)を活用して郷土愛を育む授業が15日、西脇市立西脇小学校と宍粟市立都多(つた)小学校であった。タブレット端末を使うなどして作った新聞を、インターネット上で見ながら意見交換。互いの反応が映像で伝わり、距離を感じさせないやりとりを楽しんだ。
NTTドコモと電通が協力。両校児童は10月以降、本紙社員から記事の書き方などを学び、地元の産業や歴史などを取材した。タブレットで写真を撮影したり、記事を作成したりし、新聞形式にまとめた。
西脇小では6年生約80人が、築約80年の同校木造校舎と地場産業の播州織を取材した。
木造校舎については、タブレットを使い、街頭や自宅で計67人にアンケート。播州織では、工場をタブレットで撮影するなどし、新設備を導入し商品開発する織物業者の努力を紹介した。
都多小の6年生9人は地元の神社や寺を取材。この日は、西脇小の児童に「記事を書くのは難しく、写真のレイアウトも大変だった」と新聞製作の苦労や感想を述べた。
全校児童38人の都多小では、大勢の前で発表する機会が少ない。同校は「ICTで児童の人間関係が広がる。小規模校のデメリットを補う貴重な手段になる」と期待を寄せた。(敏蔭潤子、古根川淳也)
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