神戸新聞社提案の総務省モデル事業で、情報通信技術(ICT)を活用し郷土愛を育む授業が6、7の両日、西脇市立西脇小学校と宍粟市立都多(つた)小学校で始まった。両校の6年生約90人がタブレット端末を使って地元の史跡や産業を取材し、新聞形式にまとめる。12月ごろ、成果を発表し合う。(古根川淳也、敏蔭潤子)
教育現場でのICT活用を推進する総務省「ICTドリームスクール」の実践モデル。本紙提案は、NIE(教育に新聞を)の手法を取り入れて、情報端末やシステムを使いこなし、郷土への関心を高める。NTTドコモと電通の協力で授業を実施する。
初回は、NTTドコモのスタッフが、ネット利用に潜む危険性や情報の取り扱いを注意。ウェブ上の授業支援ソフトの開発者が、端末の操作や活用術を指導した。
都多小では7日、6年生9人が授業に臨んだ。初めてタブレット端末を扱う児童も多く、指先の操作で文字や図形を描けると、目を輝かせた。端末で算数の問題にも挑戦。ソフトで全端末の画面に解答が表れ、全員で答え合わせをした。宮藤陽菜さん(12)は「楽しい授業。郷土学習ではいい新聞を作りたい」と笑顔を見せた。
6日には西脇小で授業があった。6年生約80人がタブレット端末のカメラで級友や教諭の写真を撮影し、取り込んだ画像を加工。ソフトで全端末をつなげて情報を共有、感想を書き合う学習もあった。照井賢志君(11)は「プリントの代わりにすれば、紙の無駄遣いがなくなり、エコ」と話した。
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